プライオボールを、いつも同じ投球フォームだけで投げていませんか。それだと、効果は半分しか出ません。
重さ×角度、この両方を意識して初めて、プライオボールの意味が出てきます。
なぜ投球動作だけでは足りないのか
普段の投球フォームだけを繰り返していると、身体は「そのフォーム専用の動き」に最適化されていきます。一見効率的に見えますが、実は特定の関節角度・特定の力の伝え方に依存してしまう状態でもあります。
プライオボールの目的はフォームを作ることでしたよね。だとしたら、一つのフォームだけを繰り返しても、そのフォームの中にある癖や偏りには気づけません。
角度を変えて投げることで、初めて見えてくるものがあります。
- 普段の投球フォームでは隠れていた、身体の使い方の癖
- 特定の角度でしか力が入らない/入りすぎている部分
- 下半身と上半身の連動が崩れるタイミング
角度を変える意味
| パターン | 説明 | 気づきやすいポイント |
|---|---|---|
| 通常のオーバースロー | 普段の投球フォームに近い角度 | 基準となる感覚の確認 |
| サイド気味 | 肘を少し落とした角度 | 体幹の傾きと肘の高さの連動 |
| 低い位置から | 地面に近い低い姿勢から投げる | 下半身の粘りと力の伝達 |
| 片膝立ち | 片膝をついた状態から投げる | 下半身を使えない分、体幹の使い方が浮き彫りになる |
| 横向き・逆向き | 身体の向きを変えた状態から投げる | 普段隠れている回旋・連動の癖 |
| 組み合わせ | 起きること |
|---|---|
| 重いボール × いつもと違う角度 | 下半身と体幹が普段以上に働かないと投げられない |
| 軽いボール × いつもと違う角度 | 腕が振られる感覚を、違う肢位でも確認できる |
角度を変えて投げる一番の意味は、身体をいろんなパターンに対応できるようにすることです。
一つの動きしかできない身体は、その動きが崩れたときに修正が効きません。逆に、色んな角度・色んな肢位から投げられる身体は、投球フォームの中で多少のズレが起きても、自分で軌道修正できるようになります。
具体的には、こんな角度・肢位のバリエーションを意識しています。
- 通常のオーバースロー角度
- 肘を少し落としたサイド気味の角度
- 地面に近い低い位置から投げる
- 片膝をついた状態から投げる
- 身体の向きを変えた状態(横向き・逆向き)から投げる
一つひとつの角度に「正解」はありません。大事なのは、いろんな角度を経験することで、身体がどの角度でも力を伝えられる状態に近づいていくことです。
重さ×角度、両方を意識する
角度だけ変えても、いつも同じ軽さのボールなら気づきは半分です。逆に重さだけ変えても、いつも同じフォームなら気づきは半分です。
重さ × 角度、この掛け算で初めて、身体のいろんな引き出しが開いていきます。
- 重いボール × いつもと違う角度 → 下半身と体幹が普段以上に働かないと投げられない
- 軽いボール × いつもと違う角度 → 腕が振られる感覚を、違う肢位でも確認できる
自分は、1kgから100gまで重さを変えていく中で、同じ重さでも複数の角度から投げるようにしています。同じ重さを違う角度で投げたときに「あ、ここが窮屈だな」と気づけたら、それがそのままフォームの改善点になります。
まとめ
- 投球フォームだけを繰り返していても、フォームの中にある癖には気づけない
- 角度を変えることで、身体がどんな角度でも力を伝えられるようになる
- 重さ×角度を掛け合わせることで、気づきの量が変わる
- 同じ重さでも複数の角度から投げて、窮屈さを感じる部分を探す
角度を変える練習は、地味に見えて一番気づきが多いところだと感じています。
注意:慣れない角度・肢位から重いボールを投げる練習は、フォームが崩れやすく怪我のリスクも高まります。軽い重さ・小さい可動域から始めて、無理のない範囲で行ってください。


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