高3までの4年間、球速の伸びは毎年たった+3〜4km。それが、ある1年だけ+14km伸びました。理由は、練習を増やしたからじゃありません。3人の人間と出会ったから。それだけです。
伸び悩んでいた日々
高校3年間、そして大学1年まで。毎年、球速は少しずつ伸びていました。120km、123km、127km、130km。数字だけ見れば順調です。でも、内心はずっとモヤモヤしていました。
練習量は誰にも負けていないつもりでした。それでも、毎年+3〜4kmという伸び幅から抜け出せない。「このままいけば、どこまで行けるんだろう」という不安と、「自分には何かが足りていない」という焦りが、ずっと付きまとっていました。
一人で黙々と練習する日々の中で、答えは見つかりませんでした。なぜなら、答えは自分の中ではなく、まだ出会っていない人たちの中にあったからです。
もしあなたも今、「量はこなしているのに、なぜか頭打ちになっている」と感じているなら。原因は練習メニューではなく、周りにいる人かもしれません。
環境を変えると決めた日
大学2年になったタイミングで、思い切って野球特化のパーソナルトレーニングに通い始めることにしました。特別なきっかけがあったわけではありません。「このままではまずい」という感覚だけを頼りに、一歩踏み出しました。
この決断が、その後の1年間で+14kmという、それまでの伸び幅の3〜4倍にあたる変化を生むことになるとは、当時の自分はまだ知りません。
人生を変えた、3つの出会い
環境を変えたことで、それまで交わることのなかった3人と出会いました。この3つの出会いがなければ、球速はきっと今も130km台のままだったと思います。
出会い 01 / パーソナルのコーチ フォームとトレーニングの考え方が変わった
パーソナルの扉を叩いた最初の日、自分の投げ方を見てもらいました。それまで「これが自分のフォームだ」と思い込んでいたものが、コーチの目にはまったく違って映っていたのだと思います。フォームの捉え方、トレーニングの組み立て方。土台から見直されるような感覚でした。ここを境に、球速の伸び方が明らかに変わっていきました。
→ 「自分のフォーム」だと思っていたものが、実は伸びを止めていた原因だった。
出会い 02 / 金丸選手(中日ドラゴンズ) ストレートとフォークで、劇的に変わった
プロの世界で今も第一線に立っている金丸さんと、一緒に練習する機会をいただいた日のことは、今でもはっきり覚えています。ストレートとフォークボールの投げ方を直接教えていただき、頭で理解するというより、身体で「これか」と腑に落ちる瞬間がありました。プロから直接学べる経験は、そう何度もあるものではありません。
→ 教科書や動画では絶対に得られない、プロの「感覚」を直接注入された瞬間。
出会い 03 / 大学の監督 運動生理学と解剖学に基づいた専門的トレーニング
大学の監督は、普段は運動生理学と解剖学を教えている教授でもあります。「なぜこの動きが必要なのか」を、感覚ではなく理屈で説明してもらえる環境は、今までにありませんでした。身体の仕組みに沿った、かなり特化したトレーニングやウォームアップを教えていただき、パフォーマンスが大きく変わっていきました。
→ 「なんとなく」でやっていた練習が、全部「理由のある動き」に変わった。
そして、+14kmという数字が出た
3人との出会いを経て迎えたシーズン、球速は144km/hに到達していました。前年から+14km。高校3年間から大学1年までの伸び幅が、毎年+3〜4kmだったことを考えると、この数字がどれだけ異常だったかが分かると思います。
技術も、フォームも、トレーニングの考え方も。全部、自分一人では辿り着けなかったものです。それぞれ違う専門性を持った3人と関わったことで、それまで積み上げてきた練習量が、初めて正しい方向に変換されました。
「一緒に取り組む仲間・競争相手ができた」ことが、人生を好転させる。以前そう書きましたが、この3人との出会いは、まさにそれを裏付ける実例でした。
まとめ
関わる人によって、人生は好転もするし、下落もします。誰と関わるかを選ぶこと。それが、技術や才能以上に結果を左右すると、この経験を通して確信しました。
一人で頑張ることに限界を感じたら、次にやるべきは練習量を増やすことじゃなく、関わる人を変えることかもしれません。
もし今、伸び悩んでいる誰かがこの記事を読んでいるなら。一番伝えたいのはこれだけです。今日、誰かに会いに行ってください。その一歩が、来年の自分を変えます。


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